さて、哺乳瓶での授乳も直接母乳も経験した私ですが、どちらが楽？　と言われると、母乳育児の方が楽な気がします。まあ、どちらも一長一短なんですがね。でも、私は母乳で育てたかった！　何でそんなにこだわったんだろう？　うーん、一つは妊娠中に「母乳育児ってこんなに良いよ」って内容の本を読んだ所為でしょうね。母乳に近いと言ってもミルクは所詮牛の乳、母乳の代用品ですし、おっぱいを上げることによって、その時間は自然にスキンシップの時間を兼ねるわけですから。でも、母乳をやめるまで、一日の授乳回数が減らないというのは正直大変ですわ。７か月になった今でも、昼間は二時間おきですから（夜は寝てくれるので６時間あくけど・・・桶谷式ではこれは落第です・笑）。ミルクなら腹持ちが良くて半分以下になりますからね〜。でも、腹持ちが良いって事は消化に悪い、赤ちゃんの腸に負担がかかるって事なんですよ。私自身ほぼミルクで育ってますし、事情があって混合やミルクにした人も多いでしょう。それが悪いというわけではないのです。でも、人間もほ乳類なのだから、母乳で育てるって自然なことだと思うのよね〜。もう一つは、多分「吸って貰えないから」って意地になってたって所でしょうか（笑）。

でも、母乳育児というのも奥が深いものでした。

「桶谷式」って、独特のスタンスで有名なんですが、話を聞いていると一理も二理もあって、最初は「まさかそんな馬鹿馬鹿しい」と思っていた食事制限も段々と「出来るだけ守ろう」という殊勝な気持ちになってきたから不思議です。何よりも、私自身乳腺炎には二度となりたくないですもの！！

「おっぱいに良くない物」を徹底的に排除する食事制限なのですよ。つまりね、日本人の体質には日本古来の食生活が一番合っている（つまり粗食）、と、こういう訳ですね。だから洋食・洋菓子に使われる食材は基本的にほぼダメだったりします。その上アクの強い物や餅米（出の悪い人にはいいそうですが、現在では皆栄養状態もいいし、おっぱいを張らせる効果があるそうで）もダメだったりするし、魚でも脂が強い物はダメとか（笑）。何食えって言うのさ！　って感じですが。特に私のような張って古い母乳が溜まりやすい「溜まり乳」の人はただでさえ乳質が低下しやすいのに、ダメといわれる食事をすると余計に味がまずくなるんだそうで。特に脂分は最悪らしい。

それを考えると、ニケがまだ入院していた頃って、私は最悪の食事内容だったんだよな〜。脂っこい物、ボリュームのある物、お菓子やチョコレートなんてばんばん食べてたし、搾乳した母乳ってただでさえそれだけで質も味も落ちると言われているのに、きっと凄く不味かったんだろうなあ〜と思うと、ごめんねと謝るしかないですよねぇ。だから今思い返せば、搾乳を飲み残してミルクを飲んでいたのは味がまずかった所為なのではないかと思うわけであります（病院側が体重を増やすためにミルクを与えていたという部分もあるようですが）。

勿論、こういう専門の助産院に頼らなくても断乳・卒乳まで何のトラブルもなく母乳育児を続ける人は多くいます。そういう人の方がほとんどかも知れません。でも、自分のおっぱいの正しい状態を教えてくれて、何か心配事があればすぐ相談に乗ってくれるこういう場所がある事すら知らず、母乳育児を続けたいのにいつの間にか混合・ミルクオンリーになってしまう人も多いのです。それって、悲しいことではないですか？

でも、本来自然なはずの母乳育児なのに、何でか知らないけど「間違った情報」ばかりが氾濫していて、とても残念な状況です。例えば「泣きやまないから母乳が足りていない」とか「授乳間隔は３時間以上あけなければならない」「９か月過ぎたら母乳は水のようになるからフォローアップミルクを与えなければならない」「歯が生えてからの母乳は虫歯になる」とか・・・。これから母乳育児を考えているこの日記を読んでいる方は、そんな間違った情報に惑わされないようにしてくださいね。

今の所不都合な点は「授乳時間に外出のタイミングが左右される」また「人に預けられない」という点だけ。とかいいながら、タイミングは「慣れ」てくれば何とかなっているし、ニケは哺乳瓶も使えるので（「出過ぎ」の母乳のおかげで搾乳も残していけます）半日くらいなら預けて出かけられちゃう！　赤ちゃんと２４時間ず〜っと一緒が辛い時もあるけれど、乳頭混乱のおかげで（？）息抜きも出来るし、今はとても楽な状態です。絵付けにも行けるしね（笑）。

でもちょっと油断すると乳腺が詰まって桶谷式へ駆け込むことに・・・アブナイアブナイ！

育児日記.1

育児日記.3