手紙入りの漂着物

ビール瓶 1959年にギネスビールが創業200周年の広告目的で、20万本も海洋投棄した手紙入りのビール瓶。中には「拾ったら、日付と場所を連絡しろ。」という指示書と「この瓶でテーブルランプを作ろう。」という提案書が入っているらしい。

 この瓶、私が拾ったものではなく、動物写真家の岩合光昭氏がカナダのコーツ島で拾ったものを、ある精密機器メーカーが懸賞に出し、当たったものである。(奥さんはもっと金目のものを当てろと言っている。)

 ギネスが投棄した瓶は2種類あるらしいが、こちらは専用瓶で(他方は普通のビール瓶らしい)大西洋に浮かぶ船、漂着目標とした南北アメリカ大陸などが刻まれている。高さは22cm程ある。栓は40年の荒波に耐え、中の手紙もしっかりしているようである。
 ギネス社は現在この瓶について特に情報をWebにあげていないようだが、投棄された数が数だから骨董価値はそれほど無いであろう。

 コーツ島はカナダの東沿岸でもニューファンドランドやケベックから北に回り込んだ場所(ハドソン湾の入口)にあり、当初想定したであろう海流からは大きく外れている。いったいどうやって流れ着いたのだろうかなどと想像するのは楽しいが、でも、開けて中に何が入っている訳でも無いらしいので、開けずに持っている。

瓶の表面

瓶表面の模様コーツ島の位置
表面の模様コーツ島の位置

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