2002/10/02   ラーデボイル


6日目 研修三日目、夜のホビークラスでも地元の人たちと絵付けを楽しむ。

   研修3日目夜のホビークラス


昨日と全く同じタイムスケジュールで工房へ行く。今日からいよいよブーケに入る。先生が描いてくださった見本を元に、取り敢えず小花の練習から。実は私、小花の方が苦手だったりします。バランスを取るのが難しいし、描く手間は大きな花と何ら変わらない上、濃淡のバランスもハッキリさせなければならない。

先生の手元はこんな感じとにかく練習練習。ようやく何とか納得がいって、ブーケの下書きをした頃には、もうお昼。ああ、こんな事で本当に終わるのかしら? 不安を口に出すと、「それなら今日、夜ホビークラスがあるからそこに来てはどう?」と先生から願ってもいない提案が・・・。え、本当に良いの? 遠慮しないですよ、私。その上、それでも終わらなかったら、10/14帰国日の午前中に来て描いてもいいとまで言って下さいました。なんてありがたい・・・。

今日のお昼は煮卵。ちょっと酸味のあるスープで煮込んであって、結構旨い。それにやっぱりポテトの付け合わせ。ところで、オーナーご夫妻は今日の午後から日曜日まで旅行に行ってしまうらしい。なので、一応ここでお別れだ。多分、14日に来ることになると伝えると「そう〜がんばってね〜!」と元気良く去って行かれました。

お昼ご飯の後もとにかくひたすら描く描く。チューリップがどうしても上手く描けなくて、少し先生に手伝ってもらう。練習の時は上手く描けたのに、このブーケは全体的に小さいから、とっても描き辛い。最初は筆を太く使うのが大変だったが、慣れてくると今度は細く描くことが出来ない。困ったモノだ・・・。

オーナーがいなくなったので、先生が店番も電話番もしなければならない。とても忙しそうだ。と、掛かってきた電話を切って先生は悲しそうな顔・・・。どうしたのだろうと思ったら、「今の電話、この工房で絵付け師として雇って貰えないかという話だったの、多分、SPドレスデン社の人でしょう・・・」との事。ああ、本当に悲しい話です・・・。

今日の研修もなんとか終了。夜のために席を移動して(イレギュラーですからね)、整理整頓!


今日は、Oさんが郊外の大きなスーパーへ行くというので、連れて行ってもらうことになった。郊外といっても、エルベ川沿いに20分ほど歩いたところにあるらしい。帰りは市電で帰ってくればいい。

今日も天気がいいので、エルベ川沿いの散歩道をお喋りしながら歩く。道すがらの牧草地に羊がコロガッテいる(笑)。確かに結構歩きました。最後、往来の激しい車道を横切って「カウフランド」に到着です。郊外型だけあって、おおー広い〜品数も多い! ってなわけで、何だかたくさん買い込んでしまった・・・。

市電に乗ってホテルへ戻る。夜のクラスには夕食を食べてから行きましょうということで、5時半にOさんと待ち合わせしている。何となく荷物の整理をしていたら、もう待ち合わせ時間。

研修初日に入り損ねたカフェへ行ってみると、今日は開いている。カフェというより、日本の喫茶店みたいな感じの店内。店員さんも、ドイツ人男性にしては細っこい髭を生やしたオジサンがエプロンをつけて立ち回っている。そう、どう見ても「町の喫茶店の人の良いマスター」って感じなのだ。メニューを見ると、結構しっかりと食事が出来る感じ。そう広くない店内は、意外にも満席状態だ。足元をマルチーズが走り回っていて、お客さんの犬なのかここの犬なのか・・・。

モッツァレラチーズのオムレツを頼む。ボリュームがあってとても美味しい。ふと隣のテーブルを見ると、花瓶がOttさんの商品っぽい。どうもお得意さんのようですね。帰りがけ、何か言われたのでOさんに聞くと、「又来てね、って言ってたよ」。はい、機会があったら是非来ます〜。


夜のOttさんのショーウインドーショップは閉まっているので、裏へ回り込んで工房へ行く。皆さんほとんどおそろいで。女性が3人男性が一人、一人一人とご挨拶。最後に挨拶したブロンドの女性は、月曜日だかにOさんと駅前を歩いている時に一度お会いしていた。

先生も、昼間は作業着なのに、今は作業着を脱いで「先生」って感じです(笑)。私はとにかくひたすら描く描く。ドイツの人は、本当にお喋り。好奇心が旺盛というのか・・・わからないことはとことん聞いているし、際限なく会話の応酬が続いている。一段落すると、私の様子を覗きに来る人とかもいて、とにかく好奇心が旺盛というのが正解なのかも。昼間はほとんど休み無しで4時間近く描いているから、2時間なんてあっという間! でも、今晩お窯を動かすらしいので、とにかく今日中に一回目の色つけを終わらせないと本気で帰国までに終わらなくなってしまう。すぐに時間が来てしまった。先生に見てもらって、何とかOK!

年輩のドイツ人女性は「今、鳥を描いているの」。見せてもらうと、とっても素敵に描けている。職人さんじゃなくても、やっぱり上手な人は何処にでもいるんだよね〜。いわゆるアメリカン風のクレマチスを描いている人もいたよ。

カフェの中。結構雰囲気があって良かった工房の後かたづけを手伝って、外に出る。外はかなり冷えてきている。実はこの後、OさんのBFが遊びに来ることになっているのだ。自転車で颯爽と現れた彼は、ドレスデンの大学で日本語を選択している学生さんなんだって。日本人が来ると聞いて興味津々らしい。で、日本語でご挨拶。勉強していると言っても、難しい会話はやはりわからないそうで、かなりの部分、Oさんが通訳してくれることになるのだが・・・。それにしても、夜遅くにこの通りを歩くのは初めてだが、カフェバーはたいそうな賑わいだ。クローズしている店もあるせいか、明日は祝日だからか。とにかく何とか暖かい店内に席を確保して、私はフェーダーバイザーを頼む。

つぶらな瞳のドイツ人青年がたどたどしい日本語で喋る姿はなかなか可愛らしいものでした。何しろ彼は、私の年齢を実年齢より7歳も若く見積もってくれたし(笑)。日本語をまじえて、この辺りの観光地のことを詳しく教えてもらう。明日は祝日、研修も休みだし郊外へ行くつもりなのだ。

あっという間に真夜中近く。アルコールがダメだと言いつつ、フェーダーバイザーを2杯も飲んでしまった! ここのはあまりアルコール度数が高くなかったんだよ〜。


5日目 7日目