2002/6/22   成田→ロンドン経由マルタ


例年通り、NEXに乗って成田へ。出発一時間45分前に到着。今年は迷わずカウンターまでたどり着いた。それにしても、週末なのに空港内が空いている気がするのは私だけ? まだテロの影響って残っているのだろうか。予約時に席の指定はしてあったが、ダメ元で非常口席が空いていないか確認する。やっぱりダメだった。

2階のショップをひやかして(なんとこんな所で新種のビーニーベイビーを2体も買ってしまった・・・)、本屋で買おうと思っていた「イラストロジック」の雑誌が一冊もない。発売日直前なのか、何か他の理由があるのか? 仕方がないので、文庫を一冊購入。JL401便は、定刻より少し遅れてテイクオフ。機内の様子は大してかわりばえしないが、楽しみにしていた映画「ニューヨークの恋人」がやっていない。ぶう。

そのうち、ヤバイ、お腹が痛くなってきた。いつものストレス性の胃腸痛だ。普通の胃薬では効かないので、いつもなら正露丸で無理に痛みを止めてしまうのだが、あいにく持ち合わせがない。スッチーに強めの胃薬をもらって飲む。あー、だめだあ、うー、とか呻りながら地獄のような数時間・・・勿論旦那は私のそんな様子に気づきもせず熟睡している。2回薬を飲んで何とか少し治まったと思ったら、もうすぐロンドンだ。ヒースローで牡蠣を食べるのを楽しみにしていたのに〜! 根性で治さなければ。

無事ロンドン到着。ターミナルを替えるためバスに乗る。あー、痛みは治まったけど、機能低下状態・・・パソコンで言えばセーフモードって所か?

エアーマルタは成田で搭乗券が出ないのでここで乗り継ぎ手続きしなければならない。バスを降りて階段を上がるとすぐにBAの乗り継ぎカウンター。エアーマルタはそこを無視して更にデパーチャーエリアに上がり、16番ゲート前のKLMの乗り継ぎカウンターで手続きする(と、事前に教えてもらっていた)。

16番目指してえっちら歩く。かなり遠い。KLMのお姉ちゃんに航空券を渡して、手続き終了。ゲートはまだ決まっていないので、モニターで確認せよ、とのこと。

ヒースローは、英国ブランド大好き! な私にとっては買い物天国。ハロッズ、リバティ、バーバリー、ピンク・・・うーん、楽しみ。・・・と思っていたのに、いざウロウロし始めると、どのショップも品揃えが非常に悪い! セール中だからか、単に私と嗜好が合わなかったのか?

結局、母親に頼まれたハロッズの紅茶とブリティッシュミュージアムショップで去年買い損ねたエジプト猫のピアスとカバの置物を買っただけで終わってしまった・・・マルタの地図なりガイドブックなりを調達しようと本屋に入るが、これも買うまでには至らず。こーれーは、欲求不満が残るスタートだ。

何だか釈然としないままシーフードバーで岩牡蠣と白ワインでブレイク。こちらは期待を裏切らない。1ダース20£(3800円ほど?)と安くはないが、アイルランド産の岩牡蠣など、こんな機会でもなければ食べられるものではない。・・・白ワインが廻ってきてかなり眠くなってきた。機能低下状態でアルコールはやばかったか。

エアーマルタの搭乗が始まった。出発30分前、非常に優秀だ。辺りを見回しても、アジア人の姿は見あたらない。多分「私達だけ」という状況だ。それにしても、スッチーの顔立ちがエキゾチック! 明らかにアラブ系が混じっている。しかも皆美人ばかり。美人を見るのはとても楽しい。離陸もほぼ定刻通り。

飛び立つと同時に耐えきれなくなって眠る体制に入る。トイレに立とうと思ったら、一番後ろが3列ほど空いているではないか!(私達は後ろから6列目くらいだった) 隣の英国人のお兄ちゃんが「どうぞ?」とすぐに立って通してくれた。旦那も半分寝ていたが、一声かけて後ろへ行く。おかげで横になって眠る事が出来た。ありがたい。途中一度目をさますと、テーブルのラッチに入国カードが引っかけてある。あー、書かなきゃ・・・書き終わってまたうとうとすると、今度はドリンク。コーラ(ペプシだった)をもらって食事は残念だがお断りした。

あとは降下が始まるまで全く記憶にない。あとから旦那に食事どうだったと聞くと「まあまあ」というお答え。帰りは違う航空会社だから、ちょっと残念だったかな〜。

降下が始まってしばらくすると、島が見えてきた。おお、アレがマルタか?! 一気に意識がはっきりする。飛行機は島の北縁をかすめるように飛んでいるようだ。スリーマ、ヴァレッタ、スリーシティーズ・・・こんな真夜中なのに、明かりで陸地の輪郭がはっきりと浮き出ている。これはラッキーかも(でも、カメラを持っていた旦那は寝とぼけていて見ていなかったらしい。よって証拠写真なし。ちなみに、進行方向向かって右の窓でした)。島をぐるっと回り込んでランディング。予定時刻より30分近くも早い。そもそも3時間ちょっとのフライトでこれは感動ものだが、エアーマルタでは良くある事なのか?

飛行機 着陸したと思ったら、すぐにタラップが横付けにされた。下にバスが待っている。この間も非常に動きが早い。ターミナルに着くと入国審査。若いお姉ちゃんだ。こんな時間にご苦労な事だ。特に何も聞かれることなく無事入国。階下へ向かう。荷物が出てくるまで少し時間がかかるだろうと、目に入ったHSBCへ両替に行く。レートは1ML=約295.2円。両替を済ませて荷物クレーンを振り返ると・・・なんと、旦那が既に2個のスーツケースをピックアップし終わっているではないか。後で思えば、ロンドン出発から既に「時間にルーズな割にせっかち」というマルチーズ気質に触れていたという事なのだろうか。

とにかく荷物を持って外へ出る。左手にすぐタクシーカウンターが見つかった。よろよろとそちらに歩いていくと、手前で「タクシー?」とおじさんに声をかけられた。スキンヘッドの、ちょっと見怖そうなおじさん・・・「そうだけど、バウチャー買うから」と言ったら、後ろを付いてくる。カウンターでバウチャーを切ってもらうと(スリーマまで8まるぽん)、予想通りカウンターのおじさんはそのおじさんに紙を渡して、私達について行けという(旅行前読ませていただいた個人の方の文章に、同じシュチューエションがあったからなあ。手前で声をかけたらかえって白タクかと不審がられるだろうに)。

空港の自動ドアを出た瞬間に、「う、蒸し暑い!」

どうしてだか判らないが、もっと乾燥しているものと思い込んでいた。エーゲ海と同じだと思い込んでいたと言う事だろう。それにしても、夜中でこれじゃあ、昼間も相当だな・・・覚悟しなければ。

「スリーマの何処?」と聞くので、「クラウンプラザ」と答える。「ホリディイン?」と聞き返されたので「そうだ」と返す。名前が変わったのって結構前みたいだけど、いまだにホリディインじゃないと通じないのか。

道路に出るとすぐ建物が目に入る。バルコニーは明らかにアラビア風。スッチーの顔立ちなどもあって、この国の第一印象は「エキゾチック!」

旦那と二人でそんな事を話していたので、運転手さんとはほとんど喋らないまま、20分ほどでホテル到着。荷物を運んでくれたので、一応チップを渡す。1まるぽん。笑顔で去っていった。怖いなんて思って悪かったかなあ。

クラウンプラザのドアマンは、荷物を持つなり「グッドモーニング、マダム」きたもんだ。ありゃ、私らこれから寝るんだけどなあ、何か違うぞと思うが、フロントのおじさんもそうだったから、日付がかわると「モーニング」と言う決まりなのか?

予約確認書を見せると、デポジットにカード伝票を切られた。チェックアウトの時ちゃんと破ってくれるか確認しなきゃ。無事にチェックインしてセーフティボックスはどこ? と聞くと、部屋にあるので自分で使ってくれとの事。ドアマンのお兄ちゃんがそのまま荷物を持って部屋まで案内してくれた。部屋の鍵は磁気式だ。セーフティボックスの使い方やテラス窓のロックの仕方など、丁寧に教えてくれた。でも、1まるぽん持っていなかったので、50セント渡してあげた。

おー、部屋が広ーい。普通のツインの2倍くらいある。バスルームも広いし。でも、ファブリックは、ホリディインカラー。あ、部屋に湯沸かしセットがあるー。これだからイギリス人が多いホテルって好きかも。窓の外は広いテラス。景色は思っていた程良くはない。こちらの棟はプールに面した新館に比べると少し奥まっている上、ここは一階(日本で言う2階)。まあ、海が全く見えない訳ではないので良しとする。

とにかく疲れた。長い一日だった・・・お風呂に入って就寝。


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